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オーストラリアで無給のトライアルシフトは合法?
オーストラリアでも無給のトライアルは認められています。ただし、監督下で技能を短時間見せる場合に限ります。どこに線が引かれているのかを見ていきます。
公正労働オンブズマン(Fair Work Ombudsman, FWO)は、無給のワークトライアルを「仕事に必要な技能があることを示すため、監督下で働いてみせること」と定義しています。かなり狭い考え方です。無料で1シフト働くことでも、1週間の無給研修でもありません。
無給のトライアルが合法になりうる条件
- その仕事に必要な技能があることを示すために必要である。
- 必要な時間だけで終わる。仕事によって1時間から1シフトまで。
- 仕事に直接関係する技能の実演であり、それ以上のものではない。
- トライアルの間ずっと直接の監督下にある。
どれか一つでも欠けていれば、そのトライアルは違法の可能性があります。技能を見せるのに合理的に必要な範囲を超えた時間には、該当する最低賃金以上を支払わなければなりません。雇用主がさらに見極めたい場合は、カジュアルか試用期間として雇い、働いたすべての時間に賃金を支払えばよい、と FWO は説明しています。
公正労働オンブズマンが示す2つの事例
- 問題なさそう板金工場での短いトライアル面接のあと、トライアルの内容を事前に説明され合意したうえで、応募者が職人に付いて、安全な作業と工具の正しい使い方を見せる。短く合理的なので、賃金の支払いは不要。
- 賃金が必要カフェの「最初の1週間は無給」バリスタが、最初の1週間は無給で、来られない日は代わりを探すようにと言われる。これは雇用関係にあたり、すべての時間に賃金が必要。
トライアルが有給の場合
有給のトライアルシフトは、ふつうカジュアルとしての雇用です。2026年7月1日以降に始まる最初の給与計算期間から、全国最低賃金は時給A$26.44です。カジュアルにはさらに25%の加算が付き、アワード(Modern Award、産業別の労働協約)や労使協定の対象外のカジュアルについて、FWO は最低額を時給A$33.05としています。その仕事がアワードの対象なら、アワードの賃金が適用されます(アワードの賃金は2026年7月から4.75%引き上げ)。1回の勤務あたりの最低時間数を定めているアワードもあります。
賃金の未払いは犯罪に
2025年1月1日から、スーパーアニュエーションを含む賃金や手当を故意に支払わないことは刑事犯罪になりました。うっかりしたミスは対象外です。従業員15人未満の小規模事業者で、自主的な賃金コンプライアンス規範(Voluntary Small Business Wage Compliance Code)に従っている場合は、訴追のために送致されることはありません。
どうすればいいか
- トライアルの前に、時間の長さ、やる内容、賃金が出るかどうかを確認する。
- 日付、時間、やった作業、監督した人を記録しておく。
- 短い実演を超えて働いた場合は、その時間の賃金を求める。
- 公正労働オンブズマンに相談する。
出典
- Unpaid trialsFair Work Ombudsman, 2024
- Unpaid workFair Work Ombudsman, 2026年閲覧
- The national minimum wageFair Work Commission, 2026
- Minimum wages increase from 1 July 2026Fair Work Ombudsman, 2026
- New criminal underpayment laws start 1 January 2025Fair Work Ombudsman, 2025
このガイドは一般的な情報であり、法的助言ではありません。数字は2026年9月25日にこれらの出典と照合しました。制度や金額は変わるため、ご自身の状況については公式の情報源を確認してください。